08. ファイル共有ソフトにおける情報漏洩の危険性

法改正やプロバイダー側での規制などにより総数は減ってきてはいますが、今現在も多くの利用者がいる「ファイル共有ソフト」。ファイル共有ソフトの利用は非常にリスクが高く、会社内はもちろんのこと、社員個人が所有するパソコンにおいてもその対策を講じる必要があります。

そこで今回は、ファイル共有ソフトにおける情報漏洩の危険性とその対策についてご紹介したいと思います。

まず、ファイル共有ソフトとは何かについて

ファイル共有ソフトとは、インターネットを通じて各々のパソコンにあるファイルを直接交換することを可能にするソフトです。不特定多数のパソコン同士で、音楽や映像、ゲームといったファイルが交換されており、著作権侵害を引き起こす要因としても問題になっています。

ファイル共有のためによく使用されているのは「Winny(ウィニー)」や「Share(シェア)」といったソフトです。

ファイル共有ソフトを使用すると、自分のパソコン内で指定したフォルダをネットワーク上に公開し、不特定多数の人と共有するような状態が作れます。セキュリティ上はとても危険な状態と言っていいでしょう。

ファイル共有ソフトが原因で感染するウイルス

ファイル共有ソフトをただ利用するだけで、指定していないファイルが勝手に流出してしまうというわけではありません(ただ、ソフトによってはその危険性も考えられます)。

ファイル共有ソフトにおける情報漏洩は、主にパソコンに感染したウイルスによって引き起こされます。ファイル共有ソフトによってダウンロードしたファイル内にはウイルスが潜んでいることが多く、利用者のパソコンが知らないうちに感染してしまうケースがほとんどです。

ウイルスを持ったファイルの送信元でさえもウイルスの存在に気づいてないことが多く、芋づる式にウイルスが感染していくことにもなります。

ウイルスに感染したパソコンは、ファイル共有ソフトを勝手に立ち上げ、知らないうちにパソコン内の情報をインターネット上に公開してしまったり、外部からの遠隔操作をも可能にします。結果として、重要な情報やファイルを不特定多数の人々が自由に入手できる環境になるのでとても危険です。

ファイル共有ソフトによる情報漏洩を防ぐには?

ファイル共有ソフトによる情報漏洩を防ぐためには、ファイル共有ソフトをそもそも使用させないことが第一。会社内のパソコンでのファイル共有ソフトの利用を禁止にして、ルールを守らない社員へは、対策として最新のセキュリティソフトを導入し、ログ管理を行うことも重要です。

実際に情報漏洩が起きているケースに、個人所有のパソコンが原因となることもあります。個人所有のパソコンに会社の機密情報を入れておいたために、ファイル共有ソフトを通じて情報漏洩を引き起こすのです。

個人所有のパソコンによる情報漏洩を防ぐためにも、「仕事の持ち帰り」「機密情報の取扱い」などをきちんとルール化し、監視できる体制を整えることが重要です。

ファイル共有ソフトを利用する人は、情報漏洩に対する意識が低い傾向にあります。まずは情報漏洩によって企業が受けるダメージの大きさを理解させ、ファイル共有ソフトがもたらすその危険性を改めて周知することが必要です。 

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