NEXCO 中日本様

Citrix XenDesktop と物理PC約6,500クライアントの混在環境における
操作ログの一元管理を実現

安全性向上をスローガンに掲げるNEXCO 中日本は、道路上の安全にとどまらず、同社が取り扱う機密データや個人情報に関しても安全な取扱いを徹底している。日本の大動脈である高速道路運営の現場における情報セキュリティ対策のためにMylogStar のログ管理が活用されている。

使用製品: MylogStar(マイログスター)

世界一の高速道路会社を目指して安全を最優先に考えた体制づくり

 東京都から滋賀県まで、中日本地域の高速道路の建設・管理・運営をおこなうNEXCO 中日本は、2012 年度から2016 年度までの5 ヵ年の経営基本方針として『安全を最優先し、安心・快適を提供する世界ーの高速道路会社をめざして』というスローガンを掲げて活動している。さらに、2013 年7 月より『安全のためにできる、すべてのことを。NEXCO 中日本』というフレーズのもと、安全性向上3 ヵ年計画を策定し、高速道路における構造物の点検・補修はもちろん、同社が取り扱う様々な機密情報・個人情報についても安全に取り扱うことを徹底しており、セキュリティ事案が起こらないような環境の構築、従業員のリテラシー向上、および万が一の問題発生時に迅速に対応できる体制を構築するために多大な投資をおこなっている。

 重要な社会インフラである高速道路のIT 運用管理の現場で利用されるMylogStarの導入の経緯と役割について、NEXCO 中日本のICT 戦略およびセキュリティを統括する業務改革推進部 情報システム・イノベーションチーム 柿木 賢一郎 氏に伺った。

シンクライアントに対応したログ収集ツールへの
リプレースを計画し220 項目に及ぶ調査を実施

NEXCO 中日本では、2005 年の設立当初より、セキュリティ強化を目的とした操作ログの収集をおこなっていた。3 年ほど運用したところで、仮想化技術が注目されるようになり、同社も重要なデータを扱うシステムの一部に Citrix XenDesktop による仮想デスクトップ技術の採用を検討したところ、それまで利用していたログ収集ツールがシンクライアント環境に対応していないことが判明した。

代替製品の選定が必要になったため、同社ではリプレース候補となるいくつかの製品について機能・運用性・コスト・保守性など 220 項目に及ぶ調査を行った。その結果、最も要求を満たしているシンクライト対応のログ収集ツールが MylogStar だった。

「以前使っていたツールは他のアプリケーションとの競合が頻発し、これを回避するためにオプションの設定が必要で運用が面倒だった。MylogStar を検証したところ、端末にインストールされているアプリケーションに影響を受けないところがよかった」と柿木氏は語る。

それまでのログ収集ツールの使い勝手に不満を抱いていた同社は、全システムのログ収集ツールの入れ替えを想定したさらなる検証を行い、約 6,500 台の端末へのMylogStar の導入を決定した。

運用性が向上し、収集ログの種類も増加

中日本高速道路株式会社
業務改革推進部
情報システム・イノベーションチーム
柿木 賢一郎 氏

MylogStar 導入により、シンクライアント環境のログ収集が可能となったほか、運用性の向上も実現した。MylogStar 導入前はログデータをテキスト形式で蓄積していたが、MylogStar はログデータの蓄積にデータベースを利用しているため、データの取り扱いが容易になり、管理画面の操作性も良く検索機能やトレース機能が充実しているため、いざという時に迅速な証跡管理が可能となる。

 また、MylogStar を導入したことによって取得するログの種類が増えるというメリットもあった。MylogStar では業界トップクラスの 15 種類のログが取得でき、ユーザーの行動を詳細に管理できる。

 「以前、利用していたログ管理ソフトと比べると格段にセキュリティレベルと運用効率が向上している」と柿木 氏は MylogStar の導入効果を語る。

道路に関わるすべての人々のリテラシー向上を目指す

約 6,500 台の端末を利用するのは NEXCO 中日本の社員だけでなく、協力社員、施工管理員など、高速道路の建設と運営に関わるいろいろな人々である。 NEXCO 中日本は、そういったユーザーの情報セキュリティに対するリテラシーの向上にも努めており、MylogStar を利用したログ監視体制についても広く告知している。

NEXCO 中日本では今後も安全追求のための IT 投資を継続してゆくとともに、業務効率化のための IT 化も進めている。さらなるログ収集の安定動作はもちろん、不正アクセスのリアルタイム通知機能や、挙動不審なアプリケーションの検知機能など、NEXCO 中日本が目指す IT における安全性の向上のためにログ収集・分析ツールには高い品質と性能が求められる。

最新のデスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop™」に対応

MylogStar は、Citrix XenDesktop 環境におけるシンクライアント構成、そして VDI 構成とプロビジョニング機能にも対応しており、操作ログの取得と利用状況の把握を可能にします。また、VDI構成における接続元端末のコンピュータ名とIPアドレスを取得して、ユーザーログに表示することが可能です。

詳細資料

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お客様概要

中日本高速道路株式会社(NEXCO 中日本)

中日本高速道路株式会社(NEXCO 中日本)
  • 所在地:〒460-0003 名古屋市中区錦 2-18-19 三井住友銀行名古屋ビル
  • 資本金:650 億円
  • 設立:2005 年 10 月1 日
  • 従業員数:約 2,100 名
  • 事業内容:高速道路の建設、保全・サービス事業、サービスエリアその他の関連事業

http://www.c-nexco.co.jp/