45. 無線LANにおける情報漏洩のリスクとセキュリティ対策

無線LANというのは、無線通信を使って同じ建物の中にあるコンピュータや通信機器、プリンターなどを接続してデータをやりとりするネットワークのことです。スマートフォンやタブレット端末などの普及に伴い、Wi-Fiを始めとする無線LANの需要は大幅に増加しました。

その一方で、無線LANを使う際のセキュリティ対策についてはそれほど認知されていないのが現状です。ここでは、そのリスクと対策について詳しく説明していきます。

企業の無線LANの利用状況

これまで企業のネットワークと言えば有線LANケーブルを使ったものが主流でしたが、ここ数年で無線LANがその勢いを伸ばし形勢が逆転しつつあります。無線LANの普及がここまで伸びて来た背景には、やはりスマートフォンやタブレットなどの多機能端末が仕事の場面でも積極的に利用されるようになったことがあげられます。

多機能端末のメリットはなんといっても、場所を選ばずに情報を持ち運びできることですから、無線LANの最大の強みである「社内のどこからでもネットワークに接続することが出来る」という点とニーズが合致するというわけです。

また、これまで有線LANが主流だった頃には、事務所内のレイアウトを変更するたびにケーブルを配置し直す必要があり、大掛かりな作業になりがちでした。無線LANはこういった物理的な制約が一切ないという点も魅力のひとつだと考えられています。

無線LAN利用のリスクについて

社内のどこからでもネットワークに接続できることが最大の魅力である無線LANですが、利便性とひきかえにさまざまなセキュリティ上のリスクが生じているということはあまり認知されていません。企業が無線LANを利用する際にはその点をしっかりと理解し、充分なセキュリティ対策を行うことが必須です。

では、無線LAN利用時のリスクにはどのようなものが考えられるのでしょうか。代表的なものは次の2点です。

盗聴
通信中のデータが悪意のある第三者によって収集・解析されることで通信の内容が知られてしまうことです。大切なデータが傍受されることにより、パスワードやID、顧客情報の漏洩といった深刻な問題につながる恐れもあります。

不正アクセス
充分なセキュリティ対策を行っていない無線LANを使っていた場合、悪意のある第三者から簡単に不正アクセスされてしまう恐れがあります。同じネットワークに入ることで、大切な企業の情報が漏洩してしまうことも考えられます。

セキュリティ対策のポイント

では、無線LANを利用する際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。セキュリティ対策のポイントは次の2つです。

暗号化処理機能を利用する
電波を使ってデータをやりとりするため、悪意のある第三者の手によって内容を盗み見られてしまう恐れがあります。こういった盗聴を防ぐためには、やりとりするデータを暗号化することが効果的です。

これまではWEPという暗号化の方式が広く使われてきましたが、この方式にはセキュリティ上の脆弱性があることが分かったため、現在はWPA2という暗号化方式が主流になっています。

MACアドレスを利用する
これは主に第三者からの侵入を防ぐためのもので、社内で使われる全てのパソコンにあらかじめMACアドレスという世界に一つしかない固有の識別アドレスを割り当てておくことで、それ以外のパソコンからアクセスが出来なくなるようにするためのフィルタリング機能のことです。

仕事で社員のスマートフォンやタブレット端末を使う場合にもMACアドレスフィルタリングを行うようにしましょう。

無線LANは、オフィスや家庭でのネットワーク環境をより快適にしてくれるものです。利用する上でのリスクやセキュリティについての知識をしっかりと理解して、安全に使う対策を行いましょう。

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